ランニング用に購入しましたが、1年経過した今、このシューズの真価は普段使いと子どもとの遊びでした。
ゼロドロップと足の指を邪魔しないワイドなつま先部分。
足本来の自由さと機能を引き出すための一足をレビューします。
- 普段使いもしやすく、歩きやすいシューズを探している
- 職場や子どもとの遊びの中でも、ナチュラルな立位と移動を楽しみたい!
- 窮屈なシューズが苦手
- ドロップ(つま先とかかとの落差)の無いシューズのエントリーモデルを探している
スペック情報

・重量:269g(US10.5 / 28.5cm)
・スタックハイト :24 mm
・ゼロドロップ
ミッドソールはAltra EGOで適度な反発感
アルトラ イゴーと読む。
「ソフトな感触とエネルギーリターンの増加を感じるソール」に仕上げているようです。
確かに足あたりはソフト。とても。使用して1年以上経過しても、ソフトな感覚は続いています。
エネルギーリターンの増加は昨今のランニングシューズと比較すると控えめ。それでも、一般的な運動靴と比べるとリターンを感じます。
ゼロドロップの真価
ゼロドロップのメリットは何といっても自然な立ち姿勢。いわば、裸足の状態と同じということです。
シューズを履いているにもかかわらず、素の自分でいられること。怪我を少なくするためには重要だと私は考えてます。
一方、デメリットもあります。公式によると、急激なゼロドロップシューズへの移行はふくらはぎの痛みを伴うそうです。
日々1キロ弱から始め、筋肉痛や違和感がないことを確認しながら距離を伸ばしていきます。少しでも違和感を感じたら、無理をしない。ゆっくり丁寧に、シューズと向き合う必要がありますね。
アルトラ(ALTRA)について

2009年、アメリカ・ユタ州にて創立。
ランナーの怪我を減らしたい!という思いのもと、ランニングシューズが怪我の要因の一つと考え、つま先とかかとで高低差の無いゼロドロップシューズの開発を始めたそうです。
ヒールストライクを回避する
膝に衝撃のかからない走り方はかかと着地ではないことが重要との理念のもと、自然な体の動きをランナーに提供するため、ヒールストライクを最小限に抑えるシューズ作りに取り組んでいます。
足型は3種類展開
オリジナル フットシェイプ
原点であるOriginalは、最も広いスペース。エスカランテ4やエスカランテ レーサー 2もここに属します。
スタンダード フットシェイプ
オリジナルとスリムの中間であり、一般的なサイズ感。
スリム フットシェイプ
スリムなサイズでありながら、足指は自然。
アルトラではオリジナルフットシェイプしか履いたことがありません。ただ、一番アルトラらしく足の指が自由に感じられるのはオリジナルであることは間違いなさそうです。
足幅が狭い人はスリムやスタンダードのフットシェイプモデルのシューズやワンサイズ下のモデルを検討することが必要でしょう。
エスカランテ4のパラメーター評価

※下記の評価はランニング時の判定になります。
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 静的な感触 | ||
| かかとのホールド力 | ★★☆☆☆ | 踵のホールドは緩い。サポート力は低い。 |
| 中足部のフィット感 | ★★★★☆ | アッパーは優しく、よいフィット感。 |
| つま先の広さ | ★★★★★ | 親指から小指まで自由です。 |
| ソールのしならなさ (横) | ★★☆☆☆ | 柔軟性高め。剛性は低い。 |
| 指の関節の自由度 | ★★★★☆ | ソールに厚みはあるがよい。 |
| 走行フィール | ||
| 接地安定性 | ★★★☆☆ | フラットだが踵に不安定さを感じます。 |
| 横のグラつきのなさ | ★★★☆☆ | 体幹に力を入れて着地すれば問題は起きない。 |
| 推進・反発 | ★★☆☆☆ | 少しの反発を感じます。 |
| クッション性 | ★★★☆☆ | 走ると絶妙な柔らかさを感じます。 |
| 軽さ(体感) | ★★★☆☆ | 重くはない。自然な重さ。 |
ランニングシューズとしての能力はそれほど高くありません。それは、このシューズが私たちを助けるのでは無くて、私たちがこのシューズによって鍛えられるからです。
助力があるシューズばかりを使用してはそのシューズと心中することになってしまいませんか?
私たちは元来、裸足でも歩くことができ、走ることができます。使用しないことで衰えてしまった筋肉を再活性化できます。
鍛えられているんだなと感じながらも、ほどよいクッション性や安定感があるので、ゼロドロップシューズの入門にはうってつけなシューズだと思います。
サイズ感とフィットについて

実測より1.3cm大きめを推奨されています。ただ、足幅が狭い人は要注意です。
私の足は実測25cmで普段のランニングシューズは26cmか26.5cmをチョイスしているのですが、エスカランテ4は26.5cmを選びました。
親指から小指までシューズの先端には当たらず、特に親指周りの余裕には驚いています。
それでいて中足部の甲周りは紐でよくフィットできるような設計になっています。
ただ、残念ながらかかと周りが若干ゆるく、ヒールカップも心もとないです。裏返せば足を鍛えるために自由である、とも捉えられます。
【最高】足指が自由。指が動かせる気持ちよさ

以前購入したアルトラのトレイルブランドのシューズであるローンピークでも同様に感じたことですが、足の指先を自由に動かせます。
アルトラが作っているシューズ全部に感じる特徴なんだと思います。
【良い】 メッシュ通気性が高く春〜秋は快適。

アッパーの生地はメッシュになっており、通気性も抜群。
冬のバイク通勤は寒いくらいです。
ウォーキング・ランニングの使用ともに問題ない性能をしています。
【良い】【耐久性】クッションが1年以上経っても柔らか

靴底はずいぶんすり減っています。どうしても、雨の日は滑りやすくはなってきているけれど、クッションは健在です。

【微妙】紐が解けやすい・踵ホールド弱い

靴紐が何故か滑りやすく、適切な力で結ばれていない結び目はすぐにほどけてしまう。紐の柔軟性や伸縮性は良いのですが、そこは残念ポイントです。

かかと周りは薄め。ただ、1年はいても型崩れはしていないところを見ると頑丈な作りではあります。
【比較】エスカランテレーサー2とスペック比較表(実機なし)
| エスカランテ4 | エスカランテレーサー2 | |
|---|---|---|
| 重量(US10.5 / 28.5cm) | 269g | 249g |
| ミッドソール | Altra EGO | Altra EGO |
| スタックハイト | 24 mm | 22 mm |
| 足型 | Original | Original |
| 最適な使用シーン | 日常 | ランニング |
性格はかなり似通っていて、どちらも、自然な履き心地には間違いありません。ただ、最適な使用シーンが日常かランニングかの違いがあります。エスカランテレーサー2を日常で使用しても問題ありませんし、エスカランテ4をランニングに使っても全く問題はないです。
エスカランテ4はゼロドロップの初心者でより安全に足を鍛えたい人向け。
エスカランテレーサー2はこれから長くゼロドロップを愛して、足を鍛えレースにも使用したいと人向け。
というところでしょうか。ただ、エスカランテレーサー2はよく品切れをしているイメージ。
手始めにエスカランテ4を試して、気に入れば気長にレーサー2の再販を待つ、というような贅沢はいかかでしょうか?
エスカランテ4の使用シーン表
| 使う | 使わない |
|---|---|
| ・ウォーキング ・子どもと遊ぶ ・職場(デスクワーク) ・ゆっくり〜ふつうジョグ ・坂道トレーニング | ・大会前・怪我が怖い時 ・ジョグ以外のランニング ・インターバル・スピード練習 |
日常使いにはなんでもいけるシューズです。トレーニングシューズとしても最適。
インターバル走やスピード練習はすこし心もとない感覚です。エスカランテレーサー2ならもしかしたら、このあたりもカバーできるかもしれません。
大会直前期に使用するのは少しリスキーです。ふくらはぎに刺激が入る、つまりダメージがある、という捉え方もできるので。
まとめ
- 足指を解放したい
- ゼロドロップで足を鍛えたい
- 普段使いとランニングを兼用で一足済ませたい
- 職場でも履ける自然体なシューズを探してる
高機能なランニングシューズに頼るだけでない、自力のあるランナーになるためにゼロドロップのランニングシューズを1足持っておくと便利ですね。
より、足を鍛えたい人にはルナサンダルのベナード2.0がおすすめです。このサンダルは他のランニングサンダルよりもフィット感を重視しているので。


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