(先行7/7〜/本番7/10〜13)
アンダーアーマー UAベロシティ SPD レビュー | 速さも、距離も。シャープな安定感を持つ一足

スピード練習用に購入をした一足。
でしたが、軽量さや取り回しの良さ、フィット感を含め多岐にわたる使用シーンがあるシューズでした。
188km履き込んだあと、足幅の窮屈さから26.5cmに買い替えるという経験もしました。
「万能なテンポシューズ」の実力と、幅広の足によるサイズ選びのリアルをレビューしていきます。
- 毎日のジョグからスピード練習まで1足で何でもこなしたい人
- 軽量でクセのないスピードシューズを探している人
- ランニング初心者でも、運動経験があった人
スペック紹介
・WEIGHT:215g(27.0cm)
・OFFSET:8mm
・カラー展開:4色(黒ベース2色・白ベース2色)
・ワイズ展開:Dのみ
特筆すべきはジョグでの使いやすさ。テンポ走・インターバル用に買ったシューズでしたが、6分台のジョグでも軽快さが損なわれません。215gの軽さが効いているようです。
カラー展開も素晴らしい。展開は4色。黒・白ベースそれぞれに、シンプルな配色とアクセントカラーを加えた派手めの配色が1色ずつ用意されています。
UAホバープラスクッショニングの弾みの良さ

ベロシティSPDよりも高価なレースにも用いられるシューズでも使用されてるクッションが使われています。
体感はハリと弾力のある白玉のよう。
前へ前へと進みたい時に、この弾力性が強くサポートしてくれます。
【個人的】パラメーター評価
| 項目 | 評価 | コメント |
|---|---|---|
| 静的な感触 | ||
| かかとのホールド力 | ★★★★★ | ズレ無く、かかとは動かない。 |
| 中足部のフィット感 | ★★★★★ | アッパーは心地よくフィットする。 |
| つま先の広さ | ★★★☆☆ | ワイズ展開はDのみ。幅広の方は注意。 |
| ソールのしならなさ(横) | ★★★★☆ | 剛性は良い。 |
| 指の関節の自由度 | ★★★☆☆ | 屈曲は適度にサポートされている。 |
| 走行フィール | ||
| 接地安定性 | ★★★★☆ | 接地面はフラットでクセがない。 |
| 横のグラつきのなさ | ★★★★☆ | 細身な見た目に反してグラつきは少ない。 |
| 推進・反発 | ★★★★☆ | 軽快で適度な反発と、思いのままの推進性を発揮。 |
| クッション性 | ★★★☆☆ | もちっとした印象。沈み込みすぎない感覚。 |
| 軽さ(体感) | ★★★★☆ | 重だるいと感じることは皆無だ。 |
中足部のフィット感と接地安定性、推進力の両立がピカイチ!
軽快さによってスピードも出せるのに、とても安定したシューズだと感じます。
初めての一足にもおすすめですし、スピードシューズの一足目にこれを選べば不満が出ることは無いでしょう。
サイズとフィット感

普段は26cmの幅広なシューズを選ぶことが多いです。26.5cmと履き比べた結果、スピード練習を想定していたのでフィット感を重視し26cm選択しました。
結論から言うと、これは失敗でした。
薄手の靴下と紐の調整でしのいでいたものの、足幅のタイトさはどうしても解消されず。2ヶ月ほど使ったのち、26.5cmに買い替えることになりました。
ちょうどその頃、右足に足底筋膜炎を発症しています。原因を一つに断定はできませんが、タイトなシューズを我慢して履き続けたことも、要因の一つだったのではと考えています。
サイズの窮屈さを感じる原因の一つは季節による足のむくみも考えられます。冬から春先はまだまだ寒い日が多く、専ら早朝に走ることから、26cmでもやや窮屈程度で問題なく走れていたのかもしれません。
細身〜普通の足型の方はいつものサイズで問題ありません。
ちなみに、私が薄手の靴下として着用しているものはDANISH ENDURANCEのメリノウールの靴下です。購入時には薄手なことは想定していなかったのですが、クッション性と薄さの両立がちょうどよく、このシューズを履くときにはこのソックスを着用することが多いです。


26.5cmに買い替えた結果
履いた感じは、良い意味で普通。長さだけで言えば26cmがジャストでした。
26.5cmでも足囲はタイトめに感じますが、痛みなく普通に履ける程度に収まっています。長さの余りは気にならず、走行中にズレる感覚もありません。中足部のフィット感がもともと良いシューズなので、0.5cm上げてもフィット感が崩れないのだと思います。
走りの印象もほとんど変わりません。強いて言えば、ジャストサイズ特有の一体感がわずかに薄れ、スピード練習ではほんの少しだけダイレクト感が落ちた印象。ただ、足の痛みにとらわれず練習に集中できるメリットのほうが、圧倒的に大きいです。
アルトラ結びによる前足部のゆとり確保
26.5cmに上げてもなお残る、わずかな足囲のタイトさ。これには紐の通し方で対応しています。
やり方はシンプル。つま先側の最初の穴だけ紐を縦に通し、2つ目の穴からは通常どおりアンダーラップで交差させるだけです。アルトラ結びの変則版といったところです。

最初の区間にクロスが無いぶん、前足部を横に締め付ける力がかからなくなります。
実際に試してみると、小指・薬指あたりの窮屈さが目に見えて楽になりました。現在はこの結び方で常用しています。
道具も追加費用も不要で、その場で試せるのが良いところ。足囲がキツいと感じている方は、サイズアップを検討する前に、まず一度試してみてください。
※私の場合は、0.5cmアップ+アルトラ結びの合わせ技に落ち着きました。
幅広の足の方は、いつもより0.5cm上げることをおすすめします。 細身〜普通の足型の方はいつものサイズで問題ありません。いずれにせよ、幅広の方は必ず試着をしたうえで購入すべきです。
【最高】遅いペースでも損なわれない接地安定性
安定感には驚きです! スピード特化のシューズの一部はロッカー構造になっていたり、歩いてみると足裏の一部が削られているような形状をしています。
この違和感はペースを上げて走れば気にならないものの、スローペースでは不安定さをもたらします。
市民ランナー目線からすると、これはなかなか選びにくい要因です。
しかし、このシューズは違います。
クセの無い接地感に加え、沈み込みすぎないクッションがゆっくりなペースでも怪我のリスクを最小限にしてくれています。
疲労が溜まっていたとしても気にせず履けるお気に入りの一足です!
【良い】軽さと形状で自然に前へ出る推進力
弾む力を全面に押し出したシューズではありません。
・心地よい反発
・軽快な足運びと足回り
・一般的なドロップ感
これら一つ一つが高水準であるからこそ発揮できる推進力です。
助力が大きい訳ではないのですが、なにか突っかかるものや引っ掛かりがないことによるスピードの乗り方と言えばいいのでしょうか。
清流を下るような、そんな洗練されたシューズに感じます。
【良い】適度なクッションは20km超も最小限の疲労でこなせる

これだけ軽量で、見た目も細身にもかかわらず、クッションが適度にあり、足へのフィット感が抜群であるため20kmを超えるロングランの練習にも使用可能!
硬すぎて足をつくことが嫌になる! なんてことは一切なし!
19キロの距離走でも、軽快な足さばきで終えることができています。
いくらなんでも万能すぎないか?
【微妙】Dワイズの選択しか無いこと
残念ながらワイズ展開がありません。
私は当初、薄手の靴下と紐の調整で幅の窮屈さをしのいでいました。しかし結局は解消しきれず、26.5cmへの買い替えという形で決着。
「スピードシューズはジャストサイズがベスト」というセオリーを優先した結果の遠回りでした。
実際に0.5cm上げてみると、スピード練習でのダイレクト感がわずかに薄れる程度で、走りへの影響はほぼなし。むしろ足の痛みを気にせず走れるようになり、練習の質はむしろ上がっています。
セオリーより、自分の足。幅広の方はサイズアップをためらわないでください。
とはいえ、ワイズ展開さえあればこんな悩みは不要だったわけで。2Eがあればより多くのランナーに勧めやすいシューズになるのに、と思ってしまいます。
【耐久性】定点観測
188km走ってみて
ソールの減り状況


100キロ程度ではほぼ削れていません。

アッパーに痛みもないです。
フィット感の変化
薄手の靴下や紐の調整で付き合ってきましたが、188km時点でも足幅のタイトさは根本的には解消されませんでした。
「馴染んできたかな?」と思う瞬間もあったのですが、振り返ればあれは慣れであって、馴染みではなかったようです。
最終的に26.5cmへ買い替え。定点観測は新しい一足で継続していきます。
【比較】スピード帯の近いノヴァブラスト5との比較
UAべロシティ SPD | ノヴァブラスト 5 | |
|---|---|---|
| ソールの硬さ | 適度にコシがある | やや柔らかめ |
| ワイズ展開 | 無し | 有り |
| フィット感 | 適度 | ゆったり目 |
| 推進+反発力 | 軽さと素直な反発で自然 | 反発で弾んで前へ |
| 安定感 | 適度な硬さで良い | 柔らかさから来る不安定さ有り |
| 使い分け | ペース走〜インターバル | Eペース〜ペース走 |
| 価格 (楽天調べ 2026/05/10現在) | 13,660円 | 12,900円 |
| 購入する | 購入する |
より速く走りたい日はベロシティSPDで。楽しく弾みつつランニングをしたい日はノヴァブラスト5という使い分けをしています。

ベロシティSPDの使用シーンについて
| 使う | 使わない |
|---|---|
| ・普通のジョグ(6:00~5:40/km) ・軽快なジョグ(5:30/km~5:20/km) ・20km以上のロングラン(6:00~5:40/km) ・ペース走(5:00/km前後) ・インターバル走(4:30/km~4:00/km) | ・ゆっくりジョグ(~6:00/km) |
使うシーンが多くて、他のシューズの出番が少なくなってしまうところが欠点です!
あえて、ゆっくりなペースでは使わないことにしたのですが、安定感の面から見ても、問題なく使えます。
2足、3足とシューズを使い分けているのであれば、このシューズよりも安定感があるシューズをゆっくりなペースで使うから、使わないんです。
ゆっくりジョグも適切にこなせるってなるとゴースト17になると思うんですけど、少し使用ペースが遅めになる印象ですかねー。
何にしても万能です。

どんなランナーにおすすめ?
下記の人には大変おすすめです。
下記の人にはおすすめしません。
と、いいつつも、サイズ選びさえ間違えなければほぼ全てのランナーにおすすめできる一足です。
この夏に必須のランニンググッズを見たい方は下記の記事もチェック!


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